田中史子の
つぶやきコラム
田中史子が日々の弁護士業務に
おいて感じていること、
考えていることについて
お伝えさせていただきます。
※当事務所は、当ウェブサイトの内容の正確性・妥当性等につきましては細心の注意を払っておりますが、その保証をするものではありません。 また、当ウェブサイトの各情報は、掲載時点においての情報であり、その最新性を保証するものではありません。
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2021.7.28
交通事故保険金と財産分与
婚姻中、夫婦の片方が交通事故によって取得した保険金は、財産分与の対象になるのでしょうか。
夫婦それぞれが結婚前に取得した財産や、結婚後、相続や贈与により取得した財産のような「特有財産」は、財産分与の対象とはならないのが原則です。
そこで、夫婦のいずれかが交通事故によって負傷し・・・
2021.7.5
未払婚姻費用と財産分与
夫婦の別居後、婚姻費用が支払われていない、もしくは支払われてはいるが金額が少ない場合、離婚時の財産分与において、未払いの婚姻費用額を考慮することはできるでしょうか。
民法は財産分与の規定において「家庭裁判所は、当事者双方がその協力によって得た財産の額その他一切の事情を考慮し・・・
2021.3.2
大学進学と養育費について
離婚後、子どもが大学に入学した場合、通常の養育費とは別に、私立大学進学にかかる費用を、元夫(もしくは元妻)に請求することができるのでしょうか。
また、養育費支払時期を、子どもの大学卒業まで延長することができるのでしょうか。
この点、子どもが高校生のときに、審判で子どもが2・・・
2021.2.25
財産分与における建物明渡命令について
元夫(もしくは元妻)名義の自宅建物に、離婚後も元妻(もしくは元夫)が居住している場合、財産分与の審判で、元妻(もしくは元夫)に対する建物の明け渡しも命じることはできるのでしょうか。
不動産の名義人である元夫(もしくは元妻)が財産分与で不動産を取得した場合、別途民事訴訟で元妻(も・・・
2021.2.4
財産分与と詐害行為取消権
多額の債務を有する夫(もしくは妻)と離婚し、財産分与を受けた場合、夫(もしくは妻)の債権者から、詐害行為取消権を行使し、財産分与を取り消されることがあるのでしょうか。
民法424条1項本文では、「債権者は、債務者が債権者を害することを知ってした行為の取消しを裁判所に請求する・・・
2021.1.15
清算的財産分与について
離婚における清算的財産分与とは、婚姻中に夫婦の協力で形成した財産の精算を行うものです。
財産分与には、扶養的財産分与、慰謝料的財産分与もありますが、この清算的財産分与が財産分与の中心となります。
清算割合は、夫婦の収入額にかかわらず、2分の1とするのが原則です。
夫が会・・・
2021.1.8
扶養的財産分与について
離婚の際の財産分与には、夫婦が共同して築いた財産を清算するための清算的財産分与のほかに、離婚後の相手方の生計の維持を目的とする扶養的財産分与があります。
清算的財産分与は、夫婦で築いた財産がある以上は行うことができます。
一方、扶養的財産分与は、離婚後に元夫婦の片方が生計・・・
2020.8.10
面会交流の方法について
親の離婚後、子どもを監護していない方の親(非監護親)が子どもと面会交流することは、子どもの成長にとって重要なことです。
民法766条1項においても、協議離婚の際に、面会交流についても協議で定めることとされ、「この場合においては、子の利益を最も優先して考慮しなければならない。・・・
2019.10.31
離婚調停について(4)
調停の席には、裁判官は同席しないのが通常です。
裁判官に相談する必要があるときには、調停委員が裁判官室に相談にいきます。
調停中、調停委員から、「中間評議に行くので、しばらくお待ちください。」と言われることがありますが、これは、調停の進行等について担当の裁判官の意見を聞い・・・
2019.10.23
離婚調停について(3)
離婚調停において、お子様の親権や面会交流の方法に争いがある時、調停に裁判所の調査官が同席することがあります。
初回の調停には2人の調停委員だけだったのに、次の調停から、もう一人同席している、という場合、それは調査官である可能性が高いです。
調査官は、心理学、社会学等の専門・・・