
田中史子の
つぶやきコラム
田中史子が日々の弁護士業務に
おいて感じていること、
考えていることについて
お伝えさせていただきます。
※当事務所は、当ウェブサイトの内容の正確性・妥当性等につきましては細心の注意を払っておりますが、その保証をするものではありません。 また、当ウェブサイトの各情報は、掲載時点においての情報であり、その最新性を保証するものではありません。
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2023.4.25
ペットと財産分与
夫婦で一緒に飼っていた動物(ペット)は、離婚の際、財産分与の対象になるのでしょうか。
ペットは、他の「財産」とは異なり、命あるものです。
そのため、離婚の際に引き取ることができる状況があるのか(飼育場所等)、また飼育場所の確保のための費用や餌代が今後も継続的にかかってくる・・・
2023.2.27
財産分与において特有財産の資料がない場合
財産分与は、結婚から別居時までに夫婦が協力して得た財産を分ける、というものです。
親族からの贈与・相続により取得した財産や、結婚前からの貯蓄は、夫婦が協力して得た財産ではなく、特有財産ということになります。
特有財産は、財産分与の対象とはならないのが原則です。
例えば、夫(・・・
2022.10.27
両親からの口座入金と財産分与
結婚後、夫(または妻)の両親から、夫(または妻)への個人的な贈与として口座入金された預金は、特有財産として、財産分与の対象にはなりません。
では、個人的な贈与ではなく、夫婦への生活支援として両親から口座入金された預金があった場合は、どのように考えればよいでしょうか。
この・・・
2022.7.19
夫婦の同居義務について
夫婦には、同居義務その他の協力義務があります(民法752条)。
では、離婚を求めて別居している夫(もしくは妻)に対し、離婚を拒否している妻(もしくは夫)が、家庭裁判所に対して同居を命ずる審判を求めることができるのでしょうか。
この点、夫が不貞行為を繰り返し、一方的に別居を・・・
2022.6.22
財産分与で預貯金が開示されない場合
離婚の財産分与においては、基準時(原則として別居時)に存在した夫婦の財産を明らかにすることが、まず必要です。
ところが、夫婦の一方が、預貯金等を隠し、明らかにしない場合があります。
そのような場合には、どうすればよいでしょうか。
財産分与の調停・審判や裁判の手続きにおい・・・
2022.5.20
婚姻中の預貯金が財産分与の対象とならない場合
婚姻中に、夫婦双方の協力によって取得した財産は、その名義が夫、妻のいずれであっても、離婚時には実質的共有財産として財産分与の対象となります。
例えば、夫(もしくは妻)が会社員として働いた給料で貯めた預貯金も、妻(もしくは夫)の家事等の協力があったと考えられ、財産分与の対象となる・・・
2022.4.8
共有物分割請求と財産分与
離婚にあたって、自宅不動産をどちらが取得するのかは、財産分与において協議することになります。
しかし、一方で、不動産が共有となっている場合、各共有者はいつでも共有物の分割請求ができることになっています(民法256条)。
そこで、夫婦間で、財産分与によらずに共有物分割請求ができ・・・
2021.12.18
財産分与の基準時
財産分与の基準時は、一般的には別居時とされています。
清算的財産分与の対象となる財産は、「当事者双方がその協力によって得た財産」(民法768条3項)であり、夫婦が婚姻中に取得した財産は原則として夫婦が協力して形成したものであると考えられます。
しかし、別居すれば、通常は夫婦の・・・
2021.7.28
交通事故保険金と財産分与
婚姻中、夫婦の片方が交通事故によって取得した保険金は、財産分与の対象になるのでしょうか。
夫婦それぞれが結婚前に取得した財産や、結婚後、相続や贈与により取得した財産のような「特有財産」は、財産分与の対象とはならないのが原則です。
そこで、夫婦のいずれかが交通事故によって負傷し・・・
2021.7.5
未払婚姻費用と財産分与
夫婦の別居後、婚姻費用が支払われていない、もしくは支払われてはいるが金額が少ない場合、離婚時の財産分与において、未払いの婚姻費用額を考慮することはできるでしょうか。
民法は財産分与の規定において「家庭裁判所は、当事者双方がその協力によって得た財産の額その他一切の事情を考慮し・・・